皿洗いと和解

 先日皿洗いと和解したいと書いてから、5食連続家族全員分の皿を洗っている。えらすぎ!有言実行!天才!もしかしてこの日記、私の人生に良い影響を与えていますか??ありがとうはてなブログ……愛……。

 

 就職活動、順風満帆とは言い難くて、しょんぼりしている。当たり前か~。私十社送ったら十社通ると思っているとこあるもんね。転職エージェントによると二割通れば良い方らしいですよ。先週は働きながら履歴書書いたりしてやることがいろいろあったので、いけいけどんどんなアッパーな気分だったのだけど、この三連休で待つだけの時間を経験し、少しダウナーになっている。もっと何かしなきゃ!みたいな焦りもある。「私天才すぎるからはよ東京いかな!」って気持ち1/3、「東京なんて行ってもどうにもならんよ実家にいれば?」って気持ち1/3、あとの1/3は知らない土地に行きたい好奇心。転職エージェントに「なんで東京住みたいの?」と訊かれ、「関西は住んだことあるから、住んだことないところに行きたい!」と言うと食い気味で「住んだことある土地じゃなくて!?」って言われたので、もしかして私が思っているよりも知らない土地に行きたい派は少数派なのかもしれん。

 

 さっき読んだ作家のインタビューで、書けない状態のことを「サイドブレーキは上がっているのにアクセルをベタ踏みしている」と表現していて、わかる~と思った。精神科医に「部屋の掃除をしなさい」と言われ、掃除をしたら書けるようになったらしい。わたしもちょっと物捨てようかなあ。東京行くし。実家も引っ越すし。

 小説が書けそうで書けないという微妙な感じ。あとひとつピースが埋まったら書けそうなのに。とりあえず文章を書きたい気持ちを発散するために、こうして日記を書いている。日記も「執筆活動」って呼んでいいよな?日記に使うエネルギーが1だとしたら、小説に使うエネルギーは10なんですけどね。

 焦ってるのは事実だよ。だって私大手の会社に採用されるような立派な経歴ないもん。3年間、田舎でスーパーのレジ打ちしてたよ。中途採用だったら、即戦力が欲しいのわかるよ。25歳の中途採用を今から育てるのなんて面倒臭いよね。でも私にとって必要な3年間だったよ。地獄の底で、かつて人間だったバケモノに会ったりとか、失恋とか、クリエイターなんて無理だよっていう田舎の圧力とか、全部いとしいと思っているよ。親にちゃんと子離れの時間を作ってあげることもできたし。妖怪壺の人にも、画家にも、ラスボスにも出会って、同人時代の友達が「文章の仕事しなよ」って電車で4時間かけて田舎まで会いに来てくれて。これは私が忘れないようにここに書いている、すべていとしい記憶、忘れないでいて。

 

 怖いよ、本当はとっても怖い、でも大丈夫って言い聞かせている。画家が、「もう人生崖っぷちだーと思っても、崖の先から細い道が見えてくることがあるよ」って言っていて、崖の先端まで行ってみないと見えない景色があるんだ。あと「急に霧が晴れて、崖が30センチしかなかったって分かったりする」と言っていた。そっかあ。そういうこともあるよね。画家に出会えてよかったな。