夢は世界平和

 壺の人とは地獄で出会った。支配と依存と暴力の狂瀾の渦の中で、その中心人物のメンタルケアをしていたのが壺の人だった。私は中心人物の依存性に愛想を尽かし、珍妙な壺の人に惹かれ、あれから一年、私と壺の人の師弟関係?友情?は続いている。壺の人はいろんな人物のメンタルの面倒をみているが、いろいろ大変そうである。

 壺の人を「仙人」と評したこともあるけれど、どうもしっくりこない。本人に尋ねたら「自分は妖怪だよ」と笑っていた。私は自分のことをエルフだと思っているので、その認識は概ね理解できる。私は壺の人を長命種仲間だと思っている。「きみももうとっくに“こっち側”だよ」と妖怪壺の人はまた笑った。私の夢は世界平和なので、それがエルフの仕事なのだろうと思っている。

 

 イメージとして一番近いのは化物語シリーズの阿良々木月火ちゃんである。化物語は原作一巻と、アニメ第一シリーズと、月火ちゃんの回くらいしか見ていないが。(いや八九寺真宵がグルグルに追いかけられるやつと、翼キャットは見たかも)エルフの自分と人間の自分が同居している。自分の名前がずっと気に入らなくて、ずっと私は「この名前の人間ではないのではないか?」と思っていた。体に馴染まない感じ。でも去年の梅雨あたりに、フルネームの中に古い女神の名前が入っていることに気づいて、妙にしっくりきた。ちょうど私が自分の名前を愛そうとし始めた頃でもあった。両親はちっとも私を理解しないけど、私にふさわしい名前をつけだもんだなぁと思った。壺の人は「エルフの人格と人間の人格がようやく融合したんだよ」と言った。「得難いことだね」とも。

 

 化物語シリーズで一番好きなキャラは臥煙伊豆湖氷菓シリーズで一番好きなのは折木供恵。なんでも知っている謎めいたお姉さんが大好き。ちなみに二人ともCV雪野五月。私もCV雪野五月みてえな女になりたいな……。いつか。ちなみに付き合いたい女はCV能登麻美子である。

 

 転職エージェントの職員に「あなたってほんと素直で真っ直ぐで、自分の芯を曲げられなくてどうにもならないんですね(大意)」と言われる。褒めてくれているが、私のどうしようもならない部分も理解されている。すごいぜ。

 

 早く東京行ってお金を稼ぎたい。お金持ちになったらマツパと眉毛サロン行って、毎日ファンでしか塗らないでいい生活をしたい。美はすべて外注しよう。(ガイチュウって打ったらゴキブリの絵文字出てきたんやけど……)あと、またSK-IIを買いたい……。SK-IIには優しい思い出があるんや。でもあれさ、夏場はどう足掻いても納豆のにおいがするんだよなあ……。冷蔵庫にでも入れておいたらいいのか?

 最近着飾るのが楽しくなってきました。組み合わせなので、パズルみたい。愛するフリーランスお姉さんたちがみんな口を揃えて「おしゃれな方が仕事が来る」と言っていて(外見評価社会の良し悪しはともかく)おしゃれになりたいなと思う。中途採用の面接ってどんな服を着たらいいんだろう?推しの店で買った古着でええか?勝負服だし。

 

 「思考は現実化する」というのが量子力学らしい。最近私のまわりで量子力学がホットな話題で、壺の人も、画家も、ラスボスも量子力学の話をする。私は、「はぁ……」と思った。よく分からないが、壺の人は「『思考は現実化する』だけ覚えておけばいいの。あなたはそのまま『思考は現実化する』を実践し続けて」と言ったので、そういうことにしておく。そのうちナポレオン・ヒルを読もう。就活終わったらね。